ヒゼンダニというダニの1種が感染することによる皮膚の病気で、親しい関係の同性または異性のほか、高齢者とその介護者や家族、雑魚寝したグループの間で感染することが知られています。

かつては前者の方が数は多かったものの、現在は前者よりも後者の方が一般的です。

性的接触による感染は1割程度とされ感染力が強いことが特徴です。

症状

男女ともに同じような症状が見られます。主な症状はわきの下、指の間や内また、性器やおへそのあたりの首から下に現れます。

激しいかゆみを伴い、米粒の半分程度の赤いぶつぶつやそれよりも少し大きなしこりができたり、疥癬トンネルと呼ばれるみみず腫れの様な盛り上がった発疹ができたりします。

感染経路

性的接触による皮膚の接触によって感染します。

また、寝具や衣類を共有することによって起こる間接的感染も報告されています。

昔は性的接触の方が一般的でしたが、現在では後者が原因である高齢者とその介護者の感染の方が報告数は多くなっています。

このような特徴のため、老人介護施設などにおいて集団感染例が多く報告されています。

検査法

顕微鏡診断とダーモスコピー診断の2種があります。

これらを行いヒゼンダニが確認されると確定診断となります。

メスや注射針を用いて疥癬トンネルに潜んでいるヒゼンダニの検体を取り出し前者では顕微鏡を使ってその存在の有無を調べます。

後者ではダーモスコープという機械を用いてヒゼンダニの存在を調べます。

ダーモスコープ診断の後顕微鏡診断によって確定します。まお、ダーモスコープの検査では保険が適用されません。

診断にはヒゼンダニの虫体のほかに卵や抜け殻でも確定診断ができます。

治療法

塗り薬と飲み薬によって治療します。

殺ダニ効果のあるローションや軟膏を患部に塗り、同時に薬を服用します。

ただし、使う薬の種類は患者の年齢や妊娠しているかどうかによって異なります。

かゆいところにのみダニがいるのではなく幹部全域をカバーし思いもよらないところにもいると考えて、塗り薬は全体にまんべんなく塗り込むことが大切です。

かゆみがひどい場合、抗ヒスタミン剤の飲み薬を服用します。

予防法

高齢者とその介護者では、手洗いをする、洗濯物の運搬時にビニール袋か蓋つきの容器に入れて運ぶなどの対策が有効です。

特に注意するのは入浴時で、皮膚同士の接触、タオル等の共用もなるべく避けます。

肌が直接触れ合うことで感染するため、コンドームなどは感染予防には不向きです。