性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスにより起こる感染症で、日本では患者数が3番目に多い性感染症です。

症状は水泡など目に見えやすく、強い痛みを伴います。

男女ともに症状はよく似ているものの、流産や子宮頸がんのリスクをあげるなど、女性の方がより深刻な影響を受ける感染症でもあります。

症状

潜伏期間は2日から10日間で、急性型と再発型の2種類があります。

急性型の女性では、粘膜の不快感や熱いといった症状に加え頭痛、発熱、疲れなどに加えて性器周辺に小さな1ミリから2ミリほどの水泡ができるのが大きな特徴です。

この水泡が破れてただれると非常に痛み、ときには歩行困難になるほどです。男性では、尿道炎や水っぽい膿が出るほか、男女ともに足の付け根のリンパ節の腫れが見られます。

再発型は急性型よりも症状は軽いものの、1から3か月ごとに再発を繰り返します。

感染経路

性行為によって単純ヘルペスウイルスの感染が起こるのが主な原因です。

この性行為とは異性又は同性の直接的なものから、オーラルセックスのような間接的なものまで含んでいます。

検査法

検査は患部の水泡などからウイルスそのものを取り出して調べる方法と、血液中のウイルスの抗体の有無を調べる血液検査の2種類の方法があります。

ただし、血液検査では単純ヘルペスの型を区別することはできません。

そのため、性器周辺を住処にしている型か口唇ヘルペスを引き起こす口を住処にしている型かを判別することは不可能です。

見た目が特徴的なので、性器ヘルペスの診断にはこれらの検査に加えて水ぶくれやただれを目で調べる視診も行われ、いくつかの証拠により総合的に診断されます。

治療法

治療には抗ウイルス剤を用います。

おおまかに分けると、飲み薬を服用する場合と塗り薬を使う場合の2つに分けられます。

前者の場合、投与期間は急性型で5から10日、再発型で3から5日となっています。

急性型は再発型と比べて症状が重くなるため、ときに点滴なども併用します。

塗り薬を用いた治療では、ウイルスを減らせないため根本的な解決策にはならないものの症状は抑えることができます。

いずれの場合も早期発見・早期治療により症状は減るものの、完治はせず再発を繰り返すことが多いです。

予防法

原因となる単純ヘルペスウイルスの感染を予防することが対策につながります。

性行為時にはコンドームなど避妊具を着用することのほか、軽度の間接的性行為でも感染リスクがあることを知り自衛しておくことが必要です。