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性病(性感染症)とは

もと子ちゃん 普通

性病ってどういう病気なの?

先生 普通

性病とは、性行為や類似行為により感染者から非感染者へ感染する病気で、血液や精液などの体液の接触で感染する病気なことなんだよ。

はじめ君 普通

性行為はセックスのことでしょ?類似行為って何?

先生 グッド

その通り、性行為はセックスのこと。

類似行為とは、口でするオーラルセックス、肛門でするアナルセックスなど、セックスをする時に行う可能性のある行為を指すんだ。

もと子ちゃん 普通

風邪はせきやくしゃみでうつるけど、性病はどうやってうつるの?

先生 解説

せきやくしゃみでうつることを空気感染や飛沫感染と言うんだが、性病で空気感染や飛沫感染するものは無いんだ。

性病の病原体は、感染部位や体液の中に存在するので接触感染と血液感染するものがほとんどなんだ。

血液感染するものにはエイズ、梅毒、B型肝炎、C型肝炎などがあり、感染部位や体液との接触で感染する病気にはクラミジアや淋病、トリコモナスなどがあるんだよ。

「感染部位:病原体が存在する感染者の体の部位」

部位/病名クラミジア感染症淋菌感染症カンジダ症トリコモナス症梅毒HIV感染症
・エイズ
B型肝炎
尿道---
精液
尿---
外陰部--
膣分泌液
ただれやイボ------
血液----
肛門直腸---
便-----
口腔・のど---
唾液----

はじめ君 普通

病気の原因となる病原体は細菌なの?

先生 普通

病原体には細菌であるもの、ウィルスであるもの、原虫や寄生虫であるものなどに分類されるね。

もと子ちゃん 動揺

感染者って多いのかな?

先生 普通

特に若年層の女性の性交年齢の低下により性病に感染する女性が増えてるんだけど、性病に関する基礎知識が欠落している人が多いね。

更に一般的に性病が出ないか症状が乏しい事が多く、感染に気づかずに感染を広げてしまうことが多いね。

性病の症状

はじめ君 動揺

性病の症状ってどんなのがあるの?

先生 解説

個人差やその人の健康状態により症状の強さも変わるし、自覚症状が無いものからはっきり出るものまで様々だよ。

症状は、感染した病原体や感染した部位によって様々な病態が現れるんだ。

感染部位で発症する病気は、性器またはその周囲が痛み・痒み・水疱・イボ・しこり・湿疹などができるし、女性ならおりものに異常が出る場合もあるね。

血液を介して人体に侵入する病気では感染初期では症状が出ないことの方が多いんだ。

確実な方法は、検査を受けることで、女性なら膣分泌液と血液を採取することで、男性ならば尿と血液を採取することで主な病気の有無を確認することが可能です。

部位症状可能性のある病気
全身症状37度代の熱があるクラミジア、淋病、梅毒
B型肝炎、C型肝炎
全身症状38度以上の熱があるクラミジア、淋病、梅毒
B型肝炎、C型肝炎
全身症状だるいクラミジア、淋病、エイズ、梅毒
口腔内皮膚がはがれるカンジダ
口腔内白い斑点が出来たカンジダ
のど喉が痛いクラミジア、淋病、エイズ、ヘルペス
排尿時の症状尿の回数が増えるクラミジア、淋病、ヘルペス
排尿時の症状残尿感があるクラミジア、淋病、トリコモナス、ヘルペス
排尿時の症状尿道が痛むクラミジア、淋病、トリコモナス、ヘルペス
排尿時の症状尿が白く濁る淋病
排尿時の症状膿が出る淋病、トリコモナス、カンジダ
またの付け根の症状リンパ節の腫れ梅毒、ヘルペス
亀頭赤くはれるカンジダ
陰茎しこりができる梅毒
陰茎発疹がある梅毒、尖圭コンジローマ
陰茎水疱ができる梅毒、ヘルペス
皐丸腫れているクラミジア、淋病
皐丸痛いクラミジア、淋病

クラミジアやカンジダは比較的症状が軽く、症状が深刻ではないことから軽く見られがちですが、これらの疾患により粘膜に傷がつくと他の性感染症の感染確立が4~6倍に高まる可能性があります。

これは表面に傷がつくとバリア機能低下することから、傷からの細菌やウイルスの侵入が容易になるからです。

女性に多い自覚症状

もと子ちゃん 普通

女性はどんな症状が出るの?

先生 普通

女性の感染部位は膣から感染し子宮や卵管に感染が広がることが多いので、女性器や分泌液に症状が出るけど、男性に比べると症状が出ないか出ても気がつかないほど軽いことが多いね。

血液を介して感染する病気では感染初期はほとんど症状が出ないんだよ。

症状/病名クラミジア感染症淋菌感染症カンジダ症トリコモナス症梅毒HIV感染症B型肝炎C型肝炎
陰部のかゆみ
陰部の痛み
陰部のただれ
おりものが増えた
おりものの黄色い膿
おりものの悪臭
おりものがヨーグルト状
倦怠感
関節痛
嘔吐
発熱
頭痛
下痢
発疹
体重減少
もと子ちゃん 普通

症状が出ないことが多いってことは、ほっとく人多いんじゃないの?

先生 普通

その通り、女性は症状がはっきりとしないことがあって放置している人が多いんだ。

だけど、女性器の炎症を放置すると感染が子宮や卵管に広がり、卵管がつまったまま変形しちゃうと不妊の原因となるから注意が必要なんだ。

男性に多い自覚症状

はじめ君 普通

男性はどんな症状が出るの?

先生 普通

男性は女性に比べると症状がはっきり出ることが多いんだ。

感染部位が尿道の粘膜で感染することが多いので、症状の中心は男性器になるね。

ただし、血液を介して感染する病気では感染初期には女性同様に症状はほとんど出ないんだよ。

症状/病名クラミジア感染症淋菌感染症カンジダ症トリコモナス症梅毒HIV感染症B型肝炎C型肝炎
陰部のかゆみ
陰部の痛み
陰部に膿が出る
頻尿
陰部の発熱・腫れ
倦怠感
関節痛
嘔吐
発熱
頭痛
下痢
発疹
体重減少

喉の症状

もと子ちゃん 普通

性病って、喉にも感染するの?

先生 普通

答えはYES。喉に感染する病気ではクラミジア、淋病があり感染すると喉の痛みやかゆみ、咳やたんなど風邪なような症状が出るけど、人によっては気がつかないほど症状が軽いんだ。

潜伏期間

はじめ君 普通

潜伏期間って何?

先生 解説

病原体は感染部位で炎症を起こすことで症状が出るんだけど、感染してすぐに炎症を起こすわけじゃなくてね。

炎症を起こすまでにはある程度増殖しなければならないわけだけど、それまでにはある程度の時間を要するんだ。

つまり病気が発症るまでの時間を潜伏期間と呼び、病気によってその期間は様々なんだよ。

性病(性感染症)の種類潜伏期間
クラミジア感染症1~3週間
淋菌感染症2~7日間
トリコモナス感染症1~2日
梅毒3~6週間
HIV感染初期2~8週間
エイズ10年~20年
性器ヘルペス2~10日間
尖圭コンジローム4週間~数か月
毛じらみ1~2日

それぞれの性病の症状

症状
クラミジア クラジミアは男性の場合感染後1~4週間程度で排尿時の痛みが発生し、女性の場合はおりものの増加や下腹部に痛みが走るといった症状が表れます。

男性の場合
排尿痛・尿道のかゆみや不快感・膿のような分泌物
女性の場合
おりものの増加・下腹部痛・不正出血・性交痛
淋病(淋菌感染症) 淋病では男性で排尿時の激痛や尿道から膿がでることが多く、女性ではおりものの色や臭いが普段と異なります。

男性の場合
尿道からの分泌物・排尿痛・尿道のかゆみや不快感・精巣上体の腫れ・発熱や激しい痛み
女性の場合
おりものの増加・不正出血・下腹部の痛み・性交時の痛み
カンジダ カンジダ症は、男性は時々水泡やただれができる程度で自覚症状がほとんど現れず、女性の場合はヨーグルト状のおりものができたり、性器が痒くなるといった症状が出ます。

男性の場合
亀頭のかゆみやただれ・亀頭より白いカスが出る・亀頭に小さな水泡 ・尿道炎
女性の場合
外陰部や腟のかゆみ・ヨーグルト状のおりもの・性器の炎症・性交痛・排尿障害
トリコモナス
男性の場合
尿道からの分泌物・軽い排尿痛
女性の場合
あわ状の悪臭の強いおりものの増加・外陰部や腟の強いかゆみや痛み

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梅毒
男性女性共通
痛みのないしこりができる・痛みのないリンパ節のはれ
エイズ(HIV感染の初期症状)
男性女性共通
感染して2~3週間で発熱、のどの痛み、倦怠感、筋肉痛など風邪の症状に似た症状が出ます。
B型肝炎ウイルス
男性女性共通
全身のだるさ、吐き気や食欲不振といった症状が現れます。
子宮頸がん(HPVヒトパピローマウイルス) 子宮けい部に感染し、がんの原因となるがガンになるまでは症状は出ない。
性器ヘルペス 性器ヘルペスは、感染した部分に水ぶくれや潰瘍が発生し悪化すると発熱を伴うこともあり、女性の場合、排尿時に痛みを伴います。
尖圭コンジローム 男女ともに性器部分にイボが現れ肛門周辺にも発生することがあります。
ケジラミ 感染後数日から1か月で陰部にとても激しいかゆみを感じる
疥癬(かいせん) ヒゼンダニが皮膚に寄生し、性行為で感染、感染部に激しいかゆみを起こす。
>軟性下疳(なんせいげかん) 豆粒くらいの柔らかいコブができた後、それらがつぶれて潰瘍となります。
細菌性腟症 おりものが灰色になり魚臭いような生臭い強烈な悪臭を放つようになります。
サイトメガロウイルス感染症 症状は無症状、軽症から重症まで幅があるものの、初感染では重症例が多いとされ主な症状は低出生体重、黄疸、小頭症、脈絡網膜炎など様々です。

性病検査について

性病(性感染症)の症状は、自覚症状が少ない物が多いので気づかずに感染を広げてしまうケースがあります。

発見が遅れ病状の進行や感染の拡大させてしまうと、卵管が詰まり女性は不妊の原因となるので注意しましょう。

また、特定のパートナーがいる場合は、どちらか片方が感染し治療してもパートナーが治療しないとお互いに感染させ合うピンポン現象とよばれる相互感染の危険があります。

どちらか片方が感染した場合は、パートナーと一緒に検査をして、感染している場合は一緒に治療をするようにしましょう。

症状はどの病気も似通っているので、検査をする時はクラミジアだけ、淋病だけといった形で検査しても他の病気に感染していると検査をする意味がありません。

「きっとこの病気に違いない」と自己判断せずに検査を受ける場合は、複数の病気を検査するようにしましょう。

感染に気付いた感染者が治療をしたが、パートナーが治療をしていない状況での接触でお互いに感染させ合うピンポン感染と呼ばれる状態にも注意が必要です。

これは、性病の感染をパートナーで話すことで関係が崩れることを恐れてのことが多いようですが、本当にパートナーを大事に思えば正直に話し一緒に治療することが大切です。

症状が治まると勝手に治療を止めてしまう人も多いのですが、完治しない状況での性行為は非常に危険ですので最後まで治療をするようにしましょう。

予防について「病原体の感染経路の遮断、感染者との性行為を回避」

性感染症を予防する最善の策は、性的接触を誰ともしないことです。

しかし、それは何だかさみしい生活ですよね。

現実にはどうすればいいのでしょう。

次に確実な方法は、パートナー同士がまず性感染症の検査を受けておくことです。これで双方の検査結果が陰性だった場合は、問題はありません。

またコンドームを使うことも大事です。

避妊と言う意味でも大事なのですが、性感染症はもちろん風邪など普通の感染もしづらくなります。

ただ100%の予防にはなりません。性感染症には毛じらみやオーラルセックス経由など、性交渉以外の要素で感染するものもあるからです。

最も大事なのは、不特定多数との性交渉を避けることです。

感染していないパートナー同士が性交渉をいくら行っても安心ですが、ここに第3者が絡むと当然事情は違ってきます。

1人が感染していれば、どんどん広がるのが感染症というものです。

また性感染症に限りませんが、体調が万全で無い時に性交渉をしない、生理中は避ける、不潔な状態にしない(性交渉前後にシャワーをする)なども感染のリスクを下げることにつながります。

しかし何より大事なのは、上に書いたことを意識している、また理解してくれるパートナーと性交渉を持つことです。

基本的に性交渉は自分を一番大事にしてくれる人と行うこと、性感染症への意識が高い人、きちんと検査を受ける人は、相手に対して、体調面への思いやりが充分にある成熟した人と言えるでしょう。

性感染症の意識が高い人との性交渉は、幸せな人生の1つの要素と言っても過言ではありません。その逆が悲劇であることは言うまでもないでしょう。

性感染症を防ぐ最大の予防方法は、本人の意識です。

1人でも検査を受け、治療をすればその分、感染が広まる危険性は少なくなります。